■ 特許概要
| 特許番号 | 特許第7839529号 |
|---|---|
| 登録日 | 2026年3月25日 |
| 発明の名称 | 情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム |
| 特許権者 | 株式会社kozokaAI |
特許内容
FAX・PDF・メール・手書き文書などの帳票データをテキストデータへ変換し、帳票に関連する取引先を識別したうえで、取引先ごとのマスタデータと帳票データとの関係に基づく学習済みモデルを用いて、帳票上の曖昧な表記や取引先固有の表現を業務上適切なデータへ変換し、取引先に応じた構造化データを生成する情報処理技術。
本特許には、主に以下のような一連の情報処理が含まれます。
- 帳票データを取得:FAX、PDF、メール、手書き文書などの帳票データを取得します。
- 帳票をテキストデータへ変換:OCR等を利用して、帳票に記載された情報を複数のテキストデータからなるデータセットへ変換します。
- 取引先を識別:帳票に記載された取引先名や取引先番号などから、その帳票がどの取引先に関連するものなのかを特定します。
- 取引先固有のマスタ・知識を参照:商品マスタ、取引先マスタ、商品コード、略称、選択候補、取引先固有の解釈ルールなど、取引先ごとの情報を参照します。
- 学習済みモデルによる文脈理解・推論:帳票から抽出されたテキストと、取引先固有のマスタデータとの関係に基づき、AIが帳票の意味を推論します。
- 業務で利用できる構造化データを生成:商品コード、商品名、数量、単位、納期、納品先、金額など、基幹システムやERPへ連携可能な構造化データを生成します。


■ 特許取得の背景
企業間取引では、EDIやWeb受発注システムなどのデジタル化が進む一方で、製造業・流通業を中心に、FAX・メール・PDF・紙の注文書などを利用した受発注業務が現在も数多く存在しています。
こうした帳票処理を自動化するうえで、大きな課題となるのが、取引先ごとに帳票フォーマットや記載方法が異なることです。
さらに実際の注文書には、
- 「いつもの商品」
- 「前回と同じ」
- 「〃」
- 社内独自の商品略称
- 手書きによる補足
- 取引先独自の商品コード
など、文字を読み取っただけでは意味を判断できない情報が含まれています。
そのため、従来のOCRで文字をデータ化できても、最終的には担当者が帳票と基幹システムを見比べ、「この取引先のこの表記なら、この商品コード」と判断して入力する必要がありました。
kozokaAIは、この人が行っている判断そのものをAIで再現するためには、OCR精度を高めるだけではなく、取引先ごとのマスタ、履歴、ルール、帳票上の文脈を組み合わせて情報を理解することが重要だと考え、技術開発を進めてきました。
今回取得した特許は、その中核となる技術を権利化したものです。
■ 「コゾカAI 受注AIエージェント」への活用
本特許技術は、当社が提供する「コゾカAI 受注AIエージェント」の技術思想とも密接に関係しています。コゾカAI 受注AIエージェントは、FAX・メール・PDFなどで届く注文情報について、単に文字を読み取ってデータ化するのではなく、
帳票を読む → 内容を理解する → マスタと照合する → 正しい入力値を判断する → 基幹システムへ連携可能なデータにする
という、これまで人が行ってきた一連の受注入力業務のAIエージェント化を目指しています。
kozokaAIが目指しているのは、「OCRを導入すること」ではなく、「人が画面に入力する業務そのものをなくしていくこと」です。
今回の特許取得を通じて、取引先ごとに異なる帳票や業務ルールにも対応しながら、より高い精度で受注業務を自動化できる技術基盤をさらに強化してまいります。

■ 今後の展開
kozokaAIは、「コゾカAI 受注AIエージェント」を起点に、ERPや基幹システムの前工程に残る業務オペレーションのAIエージェント化を進めていきます。
今後は、受注業務に加えて、見積、商品特定、入荷照合、電話・音声対応、在庫確認、生産計画など、企業間取引におけるさまざまな業務領域へAIエージェントの適用範囲を拡大していく予定です。
最終的に目指すのは、あらゆる入力画面の撲滅です。人が画面に入力し、システムに仕事を合わせる時代から、AIエージェントが仕事を理解し、判断し、実行する時代へ。私たちは、ERP前工程を起点に、企業の業務オペレーションを根本から変えるAIエージェントプラットフォームを構築していきます。
■ 株式会社kozokaAIについて
株式会社kozokaAIは、製造業・流通業を中心に、ERP前工程の業務オペレーションをAIエージェント化する「Agentic AI ERP Company」です。
当社の役員陣・中心メンバーは、オムニサイエンス、MONO-Xで培った20年以上の実務知見をもとに、ERPやIBM i(AS/400)をはじめとするレガシー基幹システムのモダナイゼーション、クラウド移行、API連携、データ活用を推進してきました。kozokaAIでは現在、120社を超えるお客様に当社サービスをご利用いただいています。
その知見と顧客基盤を活かし、現在は「すべての業務を、入力から解放する」をビジョンに掲げ、FAX・メール・PDFなどの非構造化データをAIが理解し、マスタ・履歴・業務ルールを参照しながら判断・処理するプロダクトを提供しています。
ERPや基幹システムの前工程に残る入力・確認・例外対応をAIエージェント化し、人がより価値の高い業務に集中できる世界を目指しています。
本リリースはPR TIMESでも配信しています。

