受注AIと基幹システムの連携|情報システム部が確認したいCSV・APIと運用のポイント

受注AIを基幹システムへつなぐときは、「AIが読めるか」と「基幹システムが受け付けられるか」を分けて確認します。情報システム部は営業・受注事務の担当者と一緒に、入力項目、マスター、人の確認、取り込み結果の管理までを整理すると、連携の要件を具体化できます。
この記事は連携設計を検討するためのチェックリストです。記載した運用項目がすべて標準機能として提供されることを意味するものではありません。利用できる機能・連携方法や必要な開発は、契約プランとシステム構成に応じて個別に確認してください。
連携範囲と責任分担を決める
受注AIエージェントでは、注文書の読み取り、商品・得意先マスターとの照合、人による確認・確定、CSV・Excel出力やAPI連携を通じたデータ活用を支援します。既存の販売管理・ERP側で行う在庫確認、与信、受注確定などの処理については、現行の業務仕様を確認して役割を分けます。
まず、どの時点を「受注登録の完了」とするかを決めます。AI側で確定しただけなのか、取り込み先が受け付けた状態なのかを曖昧にしないことが重要です。
CSV・ExcelとAPIの検討項目
- CSV・Excel:既存のファイル取り込み処理を利用できるかを確認します。列の順序、文字コード、区切り文字、日付形式、必須項目、取り込みタイミングを整理します。
- API:連携先に利用できるAPIがあるか、認証方式、送受信する項目、実行頻度、応答やエラーの仕様を確認します。
どちらが適切かは、更新頻度、現行の取り込み機能、運用体制によって変わります。APIであることだけを目的にせず、現場の締め時間や障害時の対応も含めて選びます。
項目・コード・マスターをそろえる
注文書の表記と基幹システムの項目は、そのまま一致するとは限りません。商品コード、得意先コード、納品先、数量、単位、希望納期などについて、入力元と出力先の対応表を作ります。
- 基幹システムで必須となる項目と、注文書にない場合の扱い。
- 桁数、ゼロ埋め、文字種、日付や数値の形式。
- 商品・得意先・納品先マスターの更新元と更新頻度。
- 得意先独自の商品名、略称、荷姿、単位変換のルール。
- コードが存在しない場合や候補が複数ある場合の確認担当者。
エラー・再送・確認の運用
連携が成功するケースだけでなく、ネットワーク障害、基幹側の入力チェックエラー、訂正・再送が発生するケースも検証に含めます。二重登録をどう防ぐか、送信済みかを何で判別するか、エラーを誰が確認するかを両システムの担当者間で決めます。
受注AI側のユーザー・ロール・操作履歴の管理に加え、取り込み先の権限、運用ログ、問い合わせ窓口も確認します。データの保存期間、アクセス範囲、取り扱い条件は、自社の要件に照らして導入時に確認してください。
IBM iを利用している場合
IBM i(AS/400)を利用している場合も、現在の受注取り込み処理やインターフェースを起点に検討します。既存のシステムを活かしつつ、AIで処理したデータをどこで受け取り、どの処理で登録するかを具体化します。
受注AIエージェント for IBM iでは、IBM iとの連携を前提としたサービス概要・構成をご紹介しています。環境によって必要な構成や開発が異なるため、現行システムの仕様を添えてご相談ください。
検証から本番へ進める条件
- 代表的な注文書とマスターを用意し、必要な項目が抽出・照合できるかを確認する。
- 確定したデータを検証環境に取り込み、項目・件数・明細が一致するかを確認する。
- エラー、再送、訂正、未処理が残った場合の対応を確認する。
- 現場の確認時間とシステム側の運用負荷を測り、本番対象と担当者を決める。
相談時には、基幹システム名、取り込み仕様、マスターの構成、月間処理量、現行の業務フローがあると検討を進めやすくなります。










